武田信玄の本名は?評価、死因まで調べてみた!
軍神・上杉謙信の宿敵とされた武田信玄。
若き日の徳川家康を大敗北に押しやった武将ということでやたら強そうなイメージがあります。笑
謙信と同じで、実は武田信玄の「信玄」も本名じゃないんですね。
戦上手だったという信玄はどんな武将だったのでしょうか?
信玄の主だったエピソードを紹介していきます。
信玄の本名と経歴
武田信玄は、甲斐武田家19代目の当主です。
本名は晴信、通称は太郎といいます。
「信玄」は法名なんですね。
なんでこんなに名前が、と思われるかもしれませんね。
昔の人は貴人や死者の名前を口にするのが憚られていたからです。
信玄は、1521年12月1日に生まれました。
甲斐国の守護、武田信虎が父です。
父を追放して家督を手に入れる
信玄は円満に家督を継いだわけではありませんでした。
弟、武田信繁が生まれると父・信虎の愛は信玄から移っていきます。
だんだん、信玄は疎ましい存在になっていくわけですね。
当時、家督を継ぐのは兄と決まっていますから信繁を愛していた父にとっては邪魔だったのでしょうね。(;’∀’)
しかし、信玄はおとなしく指をくわえて見ているような人間ではありません。
父・信虎と一緒に1541年の海平野の戦いに参加します(信濃侵攻)。
甲府に帰陣すると、重臣たちと信虎を追放してしまいます。
無事(?)19代目の家督を相続した信玄でした。
1553年、北信を除いた信濃を平定してしまいます。
川中島の戦い
この信濃平定を受け、信玄に敗れた武将から要請を受けた上杉謙信が戦いを挑んできます。
これが川中島の戦いです。
何度も信玄は謙信と戦うことになりますが、第四次川中島の戦いで痛手を負います。
- 副将 武田信繁
- 重臣 諸角虎定
- 足軽大将 山本勘助
を失ってしまいます。しかも、信玄自身も負傷してしまうという……。
5回も戦うとは酔狂だな、と思わなくもないです。笑
信玄の経歴を見ていると戦い続きの人生に見えてしょうがないですね。
人柄と評価
さて、最強武田軍を率いていた信玄の実力はいったいどんなものだったのでしょうか。
信玄の私的な文書はあまり存在していません。
しかし、歌や漢詩を数多く残しています。
その腕前は恵林寺住職の快川紹喜や円光院住職の説三恵璨に讃えられる程です。
逸話から見られる性格としては、
- 現実主義者
- 堅実かつ細かい
- とても慎重
が随所に見受けられます。あくまで、個人的な分析ですが。
家康が信玄の手法を参考にしたというのは頷けます。
二人とも神経質そうな性格が似ていますね。笑
用を足すトイレにもこだわる信玄
信玄の用心深い性格はトイレもとい厠にも表れていました。
当時としては珍しく水洗トイレ。
信玄が呼び鈴を鳴らすことで、上流に配置された家臣たちが水を流す仕組みだそうで……。
明らかにトイレ番ですね、彼らは。笑
で、その厠は広く設計されていました。
狭いと壁越しに刺されて殺されてしまうから……ということです。
厠に行っているときまで敵襲の可能性を考えるという用心深さです。(#^^#)
家康神格化の恩恵を受ける
たいてい、歴史の敗者は悪く描かれたりするものですが、信玄は別でした。
若き家康に大敗北を味わわせ、成長に貢献した武神。
と、徳川幕府の持ち上げがありました。
家康は信玄を真似ていたことから信玄人気は認めていました。
勝者である家康が参考にしていたのだから当然と言えば当然なのかもしれません。
『甲陽軍鑑』は、江戸時代に作成されています。
信玄の死因
武神とうたわれた信玄の最期はどのようなものだったのでしょうか。
死因は、病死だったのではないかと言われています。
信玄は野田城を落としたぐらいから喀血をするようになります。
ちなみに、野田城を落としたのは1573年2月10日です。
長篠城にて療養していた信玄は、4月初旬に軍を引き返すことにしました。
ですが三河街道で甲斐に戻らぬまま4月12日にその生涯を閉じます。
なので、戦死ではありません。
一般的に考えられているのは結核です。
たびたびある喀血、ということを考慮すると妥当なところでしょう。
まとめ
甲斐の虎と恐れられた武田信玄。
戦でも高い勝率や優れた軍略を持ちながらも天下統一はできませんでした。
地の利がなかったせいもあるでしょう。
戦国時代のスターでありながらも日本史を大きく変えることはなかったといえます。
私も、
「ふーん とりあえず戦強かった人だっけ」
くらいの認識でした。笑
ただ、調べていくとものすごく緻密な人間だったんだなと感じます。
情報戦略やトイレにいたるまでの細かさ。
なんだか神経質そうな家康とダブってしまいました。(;’∀’)
私は家康が好きだったので、なんとなく親近感を覚えました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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