マハーバーラタとラーマーヤナのインド二大叙事詩はどんなお話?
インド二大叙事詩とは、「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」のことです。
この2篇の叙事詩はインド神話を構成する重要なお話です。
今回はマハーバーラタとラーマーヤナがどういったお話なのかあらすじをご紹介しますね!
マハーバーラタとは?
マハーバーラタは、「偉大なバラタ族の物語」という意味です。
バラタ族(バーラタ)というのは、パーンタヴァ族とカウラヴァ族を合わせた呼称です。
原本は、なんと聖書の4倍の長さ!!
とっても長いですね、叙事詩ってもっと短いもんだと思ってました。
さて、このマハーバーラタはある物語と構成が似ております。
それは千夜一夜物語!!
物語の登場人物が他の誰かに、物語を教訓として話したり諭したりするわけですね。
マハーバーラタはパーンタヴァ族とカウラヴァ族の争いを軸にした物語です。
身分の違いが悲劇を生む
パンチャーラ国には、ドルパダ王子とドローナという少年がいました。
2人は幼いころ、仲良く友情を育んでいました。
しかし、国王になるとドルパダはこう言います。
「幼いころには私とおまえの間に友情はあった。しかし、国王とそうじゃない身分のものに友情なんてあるわけない」
この言葉にドローナは愛想を尽かします。
そして、パンチャーラ国を出て、パーンタヴァ国に行ってしまいます。
パーンタヴァ族の5王子の教育を引き受ける代わりにある条件を提示します。
「ドロパダ王を捕らえてほしい」
二つの民族の血で血を洗う物語の開幕です。
ラーマーヤナとは?
ラーマーヤナもサンスクリット語で書かれています。
その分量は全7巻で、聖書にも並ぶと言われています。
さすが大長編といわれるだけはありますね。
成立時期は紀元前3世紀ごろで、ラーマーヤナは「ラーマ王行状記」という意味です。
このラーマーヤナ、実は案外身近なお話かもしれません。
大枠を見れば、天空の城ラピュタと似ているんですね!
誘拐された妻のシーターを奪還するべく奮闘するラーマ王子の物語なんですね。
宮崎駿監督、しっかり古典も勉強していたのかと頭が下がる思いです……。
まとめ
インドの二大叙事詩はどちらも意外と身近な物語なのだな、と感じました。
マハーバーラタもラーマーヤナも、案外受け入れやすそうなお話です。
特に、ラーマーヤナなんかはラピュタの下敷きとなってる、と気づくと案外面白く読めそうですよね。
マハーバーラタはドロドロしてそうですが……。
また、のちほど追記していきます。