インド神話のブラフマーはどんな神様?
インド神話に出てくるブラフマーはどんな神様でしょうか?
実は、私たちも一度は名前を聞いたことがある神様です。
日本名でいうと、梵天。
意外と全く知らない神様ではないですね!
さて、そんな梵天もといブラフマーはどんな神様でしょうか?
シヴァ、ヴィシュヌに人気を取られる創造神
ブラフマーは、ヒンドゥー教のシヴァ、ヴィシュヌとともに三神一体を構成する三大神の一柱です。
担当は「創造」で、宇宙に何もない時代からあらゆるものを生み出していきました。
ちなみに、顔は4つあります。
三大神、なんてブラフマーは言われていますが実は人気はありません。
大衆に人気があるのは、シヴァやヴィシュヌの方……。
ブラフマーは宇宙の根本原理を擬人化したもの。
いまだによくわかっていない宇宙の原理ですが、きっと当時もよくわからないものだったでしょう。
シヴァやヴィシュヌは人間界とも関わりがあるのに比べ、ブラフマーは神秘的な存在すぎたのかもしれません。
やっぱりある種の気安さは人気に必要ですね!
シヴァに顔を落とされる
ブラフマーは、最初5つの顔を持っていました。
しかし、現在では4つの顔で表現されています。
実は、シヴァに顔を切り落とされちゃったんです!(^-^;
シヴァ「なんだその無礼な話し方は!!」
ブラフマーの話し方に激怒したシヴァは爪で首を切り落としてしまいました……。
三大神、なんてくくられていますがあまりブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの仲はよくなかったようです。
ブラフマーはヴィシュヌと宇宙を創造したのは誰か、ということでも争っていました。
結局戦うことになりますが、シヴァの横入りがあったりと……。
ブラフマー、創造神の割にはさんざんな状態ですね。
サラスヴァティ―のために顔を増やす
宇宙の根本原理の擬人化、ブラフマーの人間臭いお話があります。
ブラフマーは自分の体からあるとき、サラスヴァティ-を生み出します。
つまり、サラスヴァティ-はブラフマーにとっては娘のようなものでした。
しかし、ブラフマーは彼女の美しさに惚れてしまいます……。
おまけにいつでもサラスヴァティ-を見れるように、とブラフマーは自分の顔を4つに増やしてしまいました。
当然、サラスヴァティ-は視線に耐えられなくなり空へと逃亡します!
が、ブラフマーは諦めません。
天空を見透かせる5つ目の顔を生やしたのです……!
サラスヴァティーはとうとう観念し妻になるのでした。
まとめ
三大神の一柱、ブラフマーの話でした。
箇条書きにしておくと、
- ヒンドゥー教の三大神の一柱
- 創造を担当する神様
- 仏教名は梵天
- シヴァに顔を焼かれる
- サラスヴァティ-を見つめ続けて妻にする
なんとなくシヴァ、ヴィシュヌと比べると人気がないのはわからんでもないです。笑