インドの神様・ハヌマーンはラーマーヤナで大活躍?ヴァーユの子どもだった?
ハヌマーンは、インドの神様で人気の高い神様の一柱です。
人の形ではなく猿の神様ですね。
漫画やゲームでも比較的出てくるので割合知っている方も多いのではないでしょうか?
元ネタとなるインドの神様・ハヌマーンはラーマーヤナで大活躍をします。
また、ヴァーユの化身でもあるハヌマーンはどんな神だったのでしょうか?
ハヌマーンのラーマーヤナでの活躍はどんな感じ?
ハヌマーンは、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」で大活躍をします。
ラーマーヤナの主人公はヴィシュヌの化身であるラーマです。
ハヌマーンはラーマの協力者として頼もしく活躍します。
鬼神ラーヴァナに妻シーターをさらわれてしまったラーマ……。
ハヌマーンは、ラーマとともにシーターを助けるためにランカー島へと向かいました。
道中、怪物スラサに襲われてしまいます。
しかし、ハヌマーンは勇敢でもあり強い神様でした。
体を巨大化させ、敵の口を大きく広げさせます。
今度は体を親指ほどに縮め、スラサの頭蓋骨のなかを駆け回って倒します。
スラサを倒した後、ランカー島へと渡ったハヌマーンはシーターを発見します。
ハヌマーンは空を飛ぶことができましたが、ラーマは飛べません。
彼のためにハヌマーンは猿の軍団を呼んで島に橋をかけました。
そうして、ラーマとハヌマーンは力を合わせてラーヴァナを倒すことができたのでした。
なかなか、縦横無尽の活躍ぶりですね。
ハヌマーンはヴァーユの子どもだった?
ラーマーヤナで大活躍したハヌマーンは、風の神ヴァーユの子どもと言われています。
ハヌマーンの名前の意味は「顎骨を持つもの」です。
猿の王スグリーヴァの使いでもありました。
ハヌマーンの体は変幻自在で、巨体になるかと思えば親指ほどになったりもします。
ラーマーヤナでも大活躍してましたね。
また、並外れた俊敏さを持っていて、空を飛ぶこともできるのです。
ラーマーヤナの描写ですと、猿の軍団も自在に操れるのでしょうね。
孫悟空のモデルにもなった?
ハヌマーンは私たちの身近な存在でもあります。
空を飛んだり、体の大きさを変えたり……って何かを連想できますね。
そう、孫悟空です。
ハヌマーンの神話が中国に伝わって「西遊記」で孫悟空が活躍する物語が生まれました。
私たちも西遊記は子どものころに親しんでいたりしますよね。
そして、『ドラゴンボール』は西遊記をベースにしています。
また、ラーマーヤナは桃太郎の原型とも言われています。
ヒンドゥー神話は意外にも形を変えて日本に溶け込んでいるんですね。
まとめ
もう一度整理しておくと……
- ラーマーヤナでスラサを倒す
- ラーマの協力者で一緒にラーヴァナを倒す
- 体の大きさを変幻自在にできる
- 空も飛べる
- 風の神ヴァーユの息子
- 孫悟空のモデル
ハヌマーンはインドの民間信仰としても人気が高いです。
それも頷けます。
ラーマは最高神ヴィシュヌの化身でありますし、その忠実で強い部下も人気があってもおかしくはありません。
本質的な魅力があるからこそ、中国でも西遊記という形で物語になったのだろうと思います。
インドの神様で一番有名な神様かもしれませんね!