浅井長政はお市の方と仲は良かった?初陣はどう飾った?

浅井長政は、戦国時代の近江の武将です。

教科書では出てこない名前ですが、隠れた名将ではないでしょうか。

 

長政は、織田信長の妹・お市の方と政略結婚をしています。

長政とお市の方との仲はよかったのでしょうか?

また、長政の初陣はどのような出来にだったのでしょうか?

簡単にご紹介させていただきます。





 

長政とお市の方の夫婦仲はよかった?

長政とお市の夫婦仲はとても良かったと言われています。

この結婚は浅井長政と織田信長が同盟を組むための政略結婚でした。

しかし、同盟を破棄した後でも2人の仲は睦まじかったとされています。

 

長政の肖像画は穏やかそうな人柄ですし、お市も戦国一の美女と言われているのでとてもお似合いだったのではないでしょうか。

私は戦国無双2のイメージが強いのですけど、憧れる仲の良さです。笑

 

政略結婚を一番喜んでいたのは信長?

同盟のことがあるにしてもこの2人の結婚を信長がとっても喜んでいたのは間違いありません。

 

  • 戦国一の美女と評判高い妹を結婚させる
  • 当時の習わしとしては長政側が婚姻費用を負担するところを信長が全額出した
  • 同盟の内容も長政側に有利
  • 盟友の朝倉氏を攻めたりしないと約束する

 

信長のイメージを考えるとどうしたんだ、というくらい太っ腹な内容です。

格下だと侮る相手にこんな待遇は与えないでしょうから、よほど長政の器量と立ち位置に期待していたのではないでしょうか。

信長は足利義昭上洛の協力を得るために、浅井領の近くの寺へ250名の供と泊まったといいます。

 

長政も明智光秀と同様に信長を討つことはできたわけですね。

結局夜討ちをかけることはありませんでしたが……。

 

長政が同盟を破棄して、金ヶ崎の戦いで背後を攻めたときもにわかには信じられなかったとか。

でもこれ長政が一方的に悪いのではなく、信長が同盟の内容を破って朝倉氏を攻めちゃったからです。

 

信長さん、きっと最初の予定と変わったんでしょうね。

 

初陣の出来はどうだった?

長政の初陣は、野良田の戦いです。

15歳で元服した長政が六角義賢(ろっかくよしかた)を相手に戦いました。

見事な戦いぶりだったようで、赤尾清綱・遠藤直経・海北綱親ら重臣は心酔したと言われています。

 

それまで、父・久政が弱腰外交をしていた分、長政が輝いて見えたことでしょう。

 

野良田の戦いの準備をしていた長政

野良田の戦いの勝因は、用意周到さにあったといいます。

実は、長政は久政の隠居くらいから準備を進めていました。

六角氏に臣従していましたが、対等として見られないなら戦うべき! と考えていたからです。

 

父・久政は初代当主である亮政の代に持っていた領地を、六角氏に敗れて撮られていました。

弱気な態度で外交をしていたので、長政も家臣も不満を持っていました。

挙句の果てに、息子の嫁に六角氏の家臣である平井定武の娘をもらいます。

 

義賢の娘ならまだしも、家臣の嫁をもらったら浅井家の格が落ちるのは必然!

おまけに、元服した際には義賢の文字をとって長政は賢政(かたまさ)と名乗らされることになってしまいました。

家臣団も久政には任せておけない、とクーデターを起こして家督を長政に譲らさせます。

 

その後は、長政が主導権を握っていくことになります。

 

余談ですが、平井定武の娘は送り返されたそうです。

長政は結婚初夜を拒否したそうで、自分の筋や信念をしっかり通したい人間だったのではないでしょうか。ちょっと娘はかわいそうな気もしますが。

 

信長に頭蓋骨を杯にされた?

信長は長政・久政・朝倉義景の頭蓋骨に金粉を塗って、酒宴をしたと言われています。

この頭蓋骨を箔濃(はくだみ)にするという行為。

これを肴に謡ったり踊ったりしていたと信長公記に記述されています。

 

信長の残忍な行為としてドラマで使われたこともあるようですが、中国から伝わった行為の可能性もあります。

古来中国では、打ち取った敵将に敬意を表して箔濃にする慣習があったそうです。

 

信長の戦後処理は、浅井氏にとって厳しいものでしたがそれでも敵将として一定の敬意は払ったということでしょうか。

 

まとめ

長政はお市を小谷城落城の際に、信長へと返しています。

3人の娘も一緒に逃がしていました。

お市はその後、信長に手厚く庇護されながらも再婚を拒んでいました。

 

また、柴田勝家とともに自害するときも娘を逃がしています。

「浅井の血を絶やしてはならない」

長政の死後も深く強く思い続けていたのがわかります。

 

享年29でこの世を去ることになった長政。

少々戦国の時代を生きるには真っ直ぐで優しかった武将のように思います。




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