高杉晋作の妻は?愛人もいたというのは本当?
こんにちは、今日は高杉晋作の妻について書いていきたいと思います。
幕末の志士・晋作には妻も愛人もいました。
晋作は二人とどいういう関係を築いていたのでしょうか?
本記事では、高杉晋作の妻がどんな人であったか、また愛人がどんな人であったかをご紹介させていただきます。
高杉晋作の妻はどんな人?
晋作が結婚したのは、1860年11月18日の22歳のときでした。
そのお相手は、井上雅という16歳の娘で防長一の美人と言われていたそうです。
雅は1845年に、長州藩士の井上平右衛門のもとに次女として生まれます。
平右衛門の家は、500石で山口町奉行を務めていました。
高杉家は200石だったので、家柄としては井上家の方が上といってもよいでしょう。
雅は美人で評判だったためか、たくさんの縁談が舞い込んでいたそうです。
父・平右衛門は決めかねて雅に紙のこよりを引かせた、という話もあるんだとか。
その引いたくじが「高杉晋作」だった、という……。
そんなに決めかねるとは、あまりお婿さんの家柄は五十歩百歩だったのかもしれませんね。
このなかであれば、誰でも良いやという平右衛門の声が聞こえてきそうです。笑
一方、晋作の方も父・高杉小忠太に進められた縁談だったようです。
30歳までは結婚しない、と宣言していた晋作でしたが小忠太の説得を受けます。
やんちゃ者のイメージがある晋作ですが、孝行な一面もある青年でした。
こうして、井上雅と結婚することになりました。
雅との結婚生活
晋作と雅はほとんどゆっくりと結婚生活を送れなかったといっていいでしょう。
期間にして6年、一緒に暮らせたのは2年もなかったと言われています。
激動の時代でしたし、晋作は動き回ったり亡命したりと忙しなかったので当然といえば当然なのかもしれません。
雅は生前の晋作の様子を聞かれてもしっかりと答えることはできなかったそうです。
どちらかというと、手紙でやりとりしている晋作のイメージの方があったのではないでしょうか。
晋作は旅の行く先々で愛情あふれる手紙を書き綴っていたようでした。
雅は晋作が亡くなった後も生涯、高杉家を守り通します。
愛人はどんな人?
晋作には雅という妻がいましたが、愛人もいました。
愛人の名は、うの。
1843年に生まれた芸妓でした。
馬関の遊郭「堺屋」で働いていて、源氏名を「此の花(このはな)」と言いました。
これまた大変な美人だったそうで……。
晋作との出会いは、おうのが20歳のころのことです。
おうのを晋作は大変気に入って、身請けまでしてしまいます。
亡命にも一緒に連れて行っていましたから本当に仲がよかったのでしょう。
おうのは性格もおっとりしていたそうですから、多忙な晋作の癒やしになったのだと思います。
晋作の晩年、そばによくいたのはおうのでした。
晋作とおうのは下関に住んでいました。
そこへ妻・雅が息子を連れてきて気まずい空気になったこともあるようです。笑
晋作、桂小五郎に手紙で愚痴をこぼしています。
晋作の死後のおうの
晋作の死後、おうのは剃髪して仏門に入りました。
それは晋作のこんな言いつけがあったからだそうです。
「自分が死んだらその墓を守って暮らせ」
初めて目にしたときは、一生を縛るのか……なんて思いましたが晋作の意図は別にありました。
自分の墓を守らせることでおうのの将来を守ろう、ということだったんですね。
高杉晋作の墓を守るなら、井上馨や伊藤博文がおうのを見捨てることはない……。
実際晋作がいったとおり、井上、伊藤、山県有朋らは資金を提供して東行庵を建てます。
おうのはそこの庵主となったのでした。
おうのは梅処尼と名乗ります。
また、死後は雅とも和解をしていたようです。
東京に移した高杉家へと泊めてもらったりとしていました。
まとめ
晋作の妻・雅と愛人おうののお話でした。
こういう言い方は顰蹙を買うかもしれませんが、
晋作は立場の違う愛を両立していた、のかもしれません。
- 妻・雅に愛情のある手紙を送っているけど旅には連れて行かない
- おうのは亡命先にも一緒に連れて行く
一見、おうののほうが本命に見えるような気もします。
しかし、このお家の存続が大事な時代にたとえ仲が良くとも雅を連れて行くでしょうか。
無茶な行動をたくさんしていた晋作ではありますが、父のことや家のことを気にかけている様子は頻繁に見受けられます。
晋作は家庭での愛と公でいる自分の愛を分けていたのではないでしょうか。
上手くいうことはできないのですが、
家庭を守る雅への接し方と立場に縛られずに行動できるおうのへの接し方は一緒ではないと思うのです。
先立たれた点においては二人とも不幸だったと思いますが、どちらも晋作の情は確かに受けていたと感じていたのではないか、と。
そんな仮説が二人の関係を見ていたら思い浮かんできたのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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